2016年11月5日土曜日

小田原寺子屋スクール 平成28年10月度の授業

平成28年10月9日(日)に10月度の授業を行いました。

【第一時限】 栗田亘先生

 10月は、先月学んだ「西安」に続いて、中国の古都「洛陽」について学びました。洛陽は人口710万人の大都市で、西安から380キロメートルのところにあります。授業では、栗田先生が先月現地で撮影された写真を交えながら、現在の洛陽の様子を紹介していただきました。繁華街の通り、店番をしながら本を夢中で読んでいる子供、お葬式の道具店、高層ビル、世界遺産の「龍門石窟」、白居易の墓「白園」などです。
 芥川龍之介が書いた『杜子春』は洛陽を舞台とした作品で、授業ではその一節を学びました。また、洛陽に関係のある言葉「洛陽の紙価を高からしむ」の意味や白居易の代表作『長恨歌』のこと、唐の詩人・劉希夷が書いた詩の中の有名な一節「年々歳歳、花相似たり 歳歳年年 人同じからず」について学びました。

【第二時限】 瀬野和広先生(設計アトリエ代表取締役)

 瀬野先生は、建築家として家をつくる仕事に携わられ、テレビ番組「大改造!!劇的ビフォーアフター」では匠として活躍されています。山形県のご出身で、子どもの頃は、仲間と川の土手に穴を掘ってヨコ穴式住居をつくったり、藪の中にたて穴式住居をつくったり、冬になると2階建てのかまくらをつくって、夢中で遊んだそうです。樹の上にツリーハウスをつくろうとして、友達がケガをし途中であきらめたことや、家にあった庭の道具を勝手に持ち出してもご両親から叱られることがなかった、といったエピソードを先生が描かれた絵を交えて紹介していただきました。絵を描くことが趣味でもあり仕事でもあり、いつでもどこでも頭に浮かんだイメージを絵に描いて残されているそうです。授業では、年一冊のペースで描かれている、家のデザインやアイデアが詰まった携行用のスケッチブックの実物を見せて頂きました。
 最後に、人と人とのふれあいを大切にする”縁側づくり”のお話、「することがある。行くところがある。そして会う人がいる。」というメッセージを頂きました。


 次回、11月度の授業は、11月13日(日)を予定しています。第一時限は宮崎みどり先生(千葉商科大学教授 国際教養学部長)で、講義題名は「世界を視る目 国際社会の動きの見方」です。第二時限は栗田亘先生をお招きして行います。

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