【第一時限】 栗田亘先生
今月は『論語』から3つ、『易経』から1つの言葉を学びました。
◆過ちては改むるに憚ること勿かれ
◆過ちて改めざる、これを過ちと謂う
◆小人の過つや必ず文る (以上『論語』から)
◆君子は豹変す (『易経』から)
「過ち」すなわち、間違ったことをしたときには、すぐに改めなさい、という教えです。4つ目の「君子は豹変す」は、態度を急に変えること、という間違った意味で使われることが少なくありませんが、本来は、徳のある立派な人は過ちを犯すと態度をすぐに、はっきりと改めます、という意味です。また、『論語』の中では、「子」は孔子のことを意味することや、「小人」と「君子」の違いをイラストで分かりやすく解説していただきました。
【第二時限】 石塚正孝先生(JR東海元副社長)
石塚先生は、JR東海の副社長として無事故を誇る新幹線の責任者を7年間務められました。東京-大阪間が鉄道で結ばれた明治22年当時、約20時間かかっていた所要時間は、東海道新幹線の開通によって今では2時間25分にまで短縮されました。将来、超電導リニアによる中央新幹線が開通すると67分になります。
東海道新幹線から超電導リニアの発展の歴史を詳しく解説していただき、世界に誇る高い安全性と正確性は、日本の高い技術力と技術者の壮大な志によって支えられていることを教えていただきました。
最後に、3月度の授業で新井恵美子先生にお話しいただく予定だった、吉田松陰の妹のことに触れ、吉田松陰の「至誠而不動者 未之有也」(真心で動かない人は未だかつていない)ということばと「身はたとえ武蔵の野辺に朽ちぬとも留めおかまし大和魂」の辞世の句で結ばれました。
次回、4月度の授業は、4月10日(日)を予定しています。第一時限は栗田亘先生、第二時限は加藤義隆先生(新横まぐろや代表取締役)をお招きして行います。