2017年8月29日火曜日

小田原寺子屋スクール 平成29年8月度の授業

 平成29年8月27日(日)、小田原市栢山にある尊徳記念館を訪れ、解説員の小林輝夫先生から二宮金次郎について多くのことを教えて頂きました。
 午前の部では、講義の後、アニメ「二宮金次郎」を見たり、記念館の展示室や隣接する生家を見学しながら、金次郎の教えや一生について学びました。午後の部では、酒匂川や尊徳記念館周辺の遺跡を約1時間半かけてめぐり、自然と触れ合いながら、地理や歴史、金次郎にまつわるエピソードなど、様々な角度から幅広く解説して頂きました。


 次回、平成29年9月度の授業は、9月10日(日)を予定しています。第一時限は栗田亘先生、第二時限は小松由佳先生(フォトグラファー)をお招きします。小松先生の講義タイトルは、「難民として今を生きる-ふるさとを失ったシリア難民-」です。

2017年7月21日金曜日

小田原寺子屋スクール 平成29年8月度の予定

8月度は「二宮尊徳遺跡めぐり」です。 ※本應寺での授業はありませんのでご注意ください。
1 実施日 平成29年8月27日(日)10:00~14:30 小雨天決行 
2 集合解散場所 小田原市尊徳記念館(10:00までに集合)
3 見学場所・日程

4 講師 尊徳記念館解説員 小林輝夫先生
5 参加料 無料
6 持ち物 ◇弁当(近くにコンビニもあります)◇飲み物 ◇筆記道具 
7 募集締切 8月21日(月)までにFAXにて
8 申込方法 氏名、学年、住所、連絡先、保護者氏名、保護者参加の有無 を明記の上
       箱根板橋 本應寺へFAX:0465-27-1050
9 その他
  ◇全行程徒歩です。歩きやすい靴をご用意ください。
  ◇熱中症対策のため、飲み物をご用意ください。帽子も忘れずに。
  ◇荒天等で中止する場合は、当日午前7時頃までに参加者に連絡します。
  ◇申し込まれた方で、欠席の方は必ずご連絡ください。
   小田原寺子屋スクール事務局 携帯電話:070-3525-1058(川口)


2017年7月19日水曜日

小田原寺子屋スクール 平成29年7月度の授業

平成29年7月9日(日)に7月度の授業を行いました。

【第一時限】栗田亘先生

 今月は「春秋に富む」という言葉を学びました。この言葉は中国の大歴史家、司馬遷が書いた『史記』が出典で、年が若く将来があるというプラスの意味です。ただし、もともとは、年が若く経験が乏しいというマイナスの意味で使われていました。漢の時代に劉邦と呂后の間に生まれた惠帝という幼い皇帝を指して使われた言葉であること、呂后という女性はとても残忍で、中国三大悪女の一人と言われていることを学びました。
 若い人を指す「春秋に富む」に関連して、自分の年を3で割った数字が人生の時間であるという年齢の計算式や「不惑」という言葉について教えて頂きました。例えば、20歳は20÷3=6と3分の2で、午前6時40分にあたり、朝を迎えてエネルギーが満ち満ちている時刻。40歳は40÷3=13と3分の1で、午後1時20分。会社員ならお昼を過ぎてもうひと仕事といった頃合いです。「不惑」は現在でもよく使われ、『論語』では、40歳を「不惑」つまり、もう迷わない年齢としています。

【第二時限】鈴木洋嗣先生(ノンフィクション編集局、編集総務局担当 執行役員)

 鈴木先生は週刊文春編集長、月刊文芸春秋編集長を経験されました。決まりきった仕事ではなく、どこでも出かけて行き、取材できる仕事をしたいと考え、出版社の文芸春秋社に入社されました。入社早々にエジプトへ一週間、帰国してすぐに北海道へ取材で飛んだこともあったそうです。
 授業では「週刊文春」ができるまでの過程と編集部の仕事について教えて頂きました。毎週木曜日に発売される「週刊文春」の記者の仕事は、前週の木曜日ネタ出しの会議に始まります。金、土曜日で取材、日曜日にはタイトルを決め、月曜日に取材のまとめ、月曜の夜から火曜日の朝まで徹夜で原稿を書き上げます。原稿は火曜日にデスク、編集長がチェックし、夜に締め切られ、水曜日中に印刷、製本されて店頭へと配送されます。
 スクープはリークから、人は信用した人にしゃべる、記者にとって大切なことは信用してもらうこと、記者は読者の代理人、読者目線で聞きたいことを聞きに行くことが仕事、リスクを恐れず最後まで取材を尽くすことなど、私たちが日常知ることのできない貴重なお話を伺うことができました。

2017年7月11日火曜日

小田原寺子屋スクール 特別公開講座

 平成29年6月25日(日)、小田原市生涯学習センターけやきにて、今年で第三回目となる特別公開講座を開催いたしました。昨年と同様、小田原市生涯学習推進員の会のご協力のもと小田原市教育委員会との共催で行いました。石塚理事長の挨拶に続いて、下記の3名の先生方にご講演をいただきました。
(1)栗田 亘 先生(元朝日新聞天声人語コラムニスト) 国語辞典を引く、国語辞典を読む
(2)森 武生 先生(都立駒込病院名誉院長) どうして医者になったの?
                       -世界に冠たる外科医になる、初心を貫いた医師のお話-
(3)小松 由佳 先生(フォトグラファー) K2への登頂-情熱が可能性を生み出す-
当日は、昨年度の二倍近い251名の参加があり、大変盛況でした。小田原市内外、遠方からも多くの方にご参加いただきました。ありがとうございました。


2017年7月5日水曜日

小田原寺子屋スクール 平成29年6月度の授業

平成29年6月11日(日)に6月度の授業を行いました。

【第一時限】栗田亘先生

 今月は、昔々の中国で生まれ、現代でもよく使われている二つの言葉を学びました。「衣食足りて礼節を知る」は、孔子よりも百年ほど前に活躍した政治家で、斉という国の総理大臣だった管仲の言葉です。生活が安定すれば、人間は礼儀や節度をわきまえるようになる、という意味です。「天網恢恢、疎にして漏らさず」は、6世紀に書かれた歴史書『魏書』に、老子の言葉として出てきます。天が張る網はとても広くて、しかも網の目は粗いから人間の目には見えず、何の役目もしないようでありながら、実は決して悪いことをした人を逃すことはない、という意味です。
 現代では、必ずしもこの二つの言葉通りと言えないこともありそうです。だからと言って、二つの言葉に意味がないということではありません。現代は、管仲の時代に比べれば衣食住が足りているはずなのに、なぜ礼節をわきまえないことがあるのでしょうか?悪事は、今すぐでなくとも後から分かることもあります。大切なことは、先人の言葉を学んだ上で、現代に通用するかどうかを考えてみることです、ということを教えて頂きました。

【第二時限】牧野義司先生(メディアオフィス時代刺激人代表)

 牧野先生は、毎日新聞社に20年、英国ロイター通信社に15年勤められた後、現在も生涯現役の経済ジャーナリストとして活躍されています。授業では、先行き不透明で混迷の時代を迎えた今、先を見通すために大切なことについて解説して頂きました。
 英国のEU離脱や米国大統領選では、日本や欧米のジャーナリストが「読み」を誤ってしまったこと、その原因は現場取材を怠ったことにあったと分析され、ジャーナリストは、今のような混迷の時代こそ、しっかりとした現場取材を通じて、先行きを見通す情勢判断力を持つこと、行動するための座標軸をしっかり持つことだと強調されました。同時に、ジャーナリストだけでなくこれから世の中で活躍する若者たちも「旺盛なる問題意識に裏付けられた好奇心」「フットワークのよさ」「ネアカコミュニケーション力」の3つを持つこと、そして現場に軸足を置きしっかりとした問題意識で社会に役立つ活動を行えば、地域社会だけでなく日本、そして世界を元気にしていくことにつながると教えて頂きました。

 次回、平成29年7月度の授業は、7月9日(日)を予定しています。第一時限は栗田亘先生、第二時限は鈴木洋嗣先生(文芸春秋社編集局長)をお招きします。鈴木先生の講義タイトルは、「『週刊文春』の出来るまで」です。

2017年5月21日日曜日

特別公開講座のお知らせ

 来る平成29年6月25日(日)に特別公開講座を開催いたします。事前の参加申し込みは不要、参加費は無料です。多数の方のご参加をお待ちしております。


2017年5月19日金曜日

小田原寺子屋スクール 平成29年5月度の授業

平成29年5月14日(日)に5月度の授業を行いました。

【第一時限】栗田亘先生

 今月のテーマは「見方を変える」です。授業の始めに、私たちが普段目にすることのない日本地図を見せて頂きました。この地図は富山県庁が作成したもので、日本海を中心にして下方にロシア、中国、朝鮮半島、上方に太平洋が描かれています。同じ日本地図でも、どんな角度から見るかによって違って見えることがあるということを理解することができます。
 「蝸牛角上何事をか争う」は、白居易の詩の中のことばで、「蝸牛」すなわち「カタツムリ」の角のような小さい世界で何を争っているのか、という意味です。このことばのもとになっているのは、中国・戦国時代の思想家、荘子や弟子たちのの著作『荘子』に出てくるたとえ話です。戦国時代に魏の国と斉の国との間で条約が結ばれましたが、魏がこの条約を一方的に破ったために、斉の王が激怒し、魏の王を暗殺するか、大軍を差し向けて攻撃するかという話になりました。そのとき、一人の賢者が、2つの国は宇宙の彼方から見ればカタツムリの角の上にあるような小さな存在に過ぎないことにたとえて斉の王を諭しました。「見方を変える」ことの教えを、白居易のことばや荘子のたとえ話からも学びました。

【第二時限】加藤憲一先生(小田原市長)

 講義タイトルは「いのちを守り育てる地域自給圏を目指して」です。授業の前半で、その背景となったご自身の体験、理想の地域イメージ、いのちを支える上で必要なものについて教えて頂きました。子どもの頃の山での生活、3つの震災(阪神淡路、中越、東日本)、農・林・漁の暮らしを通じて、自分の手で、自分の力で生活することを体験されたことがきっかけとなり、映画『風の谷のナウシカ』に出てくる「風の谷」のように「水が巡り、森が茂り、大地は豊穣で、人々は朗らかに支え合い分かち合う」そんな理想の地域をイメージされているそうです。内橋克人氏、宇沢弘文氏、神野直彦氏の3人の識者のことば、著書の内容に触れ、いのちを支える上で必要なものが、空気、水、食、エネルギー、住まい、ケア(医)、教育、ものづくり(とりわけ一次産業)であることを学びました。授業の後半では、人口30万人前後を一つの単位とする「地域圏」、自然環境や立地条件に恵まれた「小田原」、持続可能な地域社会を目指し市で取り組まれていることについて解説して頂きました。

 次回、平成29年6月度の授業は、6月11日(日)を予定しています。第一時限は栗田亘先生、第二時限は牧野義司先生(メディアオフィス時代刺激人代表)をお招きします。牧野先生の講義タイトルは、「混迷の時代にはジャーナリストが面白い」です。